こんにちは、マモルです。

昨日のブログで、「国生み」からの「呪術」の話を取り上げさせていただきましたが、そもそも、古事記・日本書紀は、歴史書であるとともに、その当時の天皇中心の国家体制を世に知らしめ、国をひとつにまとめるためのもの、ネガティブな言い方をすれば、時の権力者たちの治世に、人民を従わせるために、編纂されたものと言えます。

つまりは、その当時の国家体制を維持するために、国民全体にかけられた「呪術」とも言えるわけですね。

実際、個々のエピソードの中にも、呪術が満載です。

一番わかりやすいのが、海幸彦・山幸彦の話。皆さんご存知と思いますので、ざっくり、竜宮から戻った後の流れです。

 

『弟・山幸彦は、竜宮への旅から戻り、兄・海幸彦に、釣り針を返します。

その際、兄に背をむけた状態で、”この針はふさぎ針、せっかち針、貧乏針、愚か針”と唱えて渡します(※呪詛ですね)。

すると、海幸彦は、やることなすことうまくいかなくなり、どんどん貧乏になっていきます。

一方、山幸彦は、どんどん豊かになっていきます。

このため、争いになりましたが、海幸彦は負けてしまいます。

その後、海幸彦は、山幸彦に仕えることになりました』

 

・・・で、ご存知の通り、山幸彦のお孫さんが神武天皇ですから、言葉は悪いですが、そこだけ取り上げると、天皇家の系譜は、まさに呪術使いの流れをくんでいることになる、というわけです。

そして、古事記・日本書紀の編纂を命じたのは、天武天皇。

兄の天智天皇と対立、兄の息子の大友皇子との壬申の乱に勝利して皇位につきますが、この天武天皇は、陰陽道に非常に詳しく、壬申の乱でも、その知識をフル活用して勝利したとされています。

そして、神道を整備し仏教を保護するとともに、陰陽道を国家体制の中に組み込みます。それが、のちに官僚機構としての「陰陽寮」につながり、多くの「陰陽師」を生み出していく基礎となるわけですね。

そんな天武天皇がトップの時代にまとめられた古事記・日本書紀だからこそ、そりゃもう、「呪術」のエッセンスがたくさん散りばめられていても、当然と言えば当然のことかと。

ちょっと脱線しますが、海幸彦・山幸彦の話も、弟の山幸彦が兄の海幸彦に勝つということで、壬申の乱をなぞったものだ、という見方もあります。実際、記紀で述べられてる兄弟間の争いは、弟が勝つ話ばっかりなんですね。

そして、時代を経ていくうちに、為政者・支配者階級のものだった呪術の知識は、どんどん一般的に広がっていきます。程度の差はあれ、庶民の間でも呪術をかけたりかけられたりすることが増えていきます。

そして、そのもつれにもつれたエネルギーコードが、時空を超えて、先祖を通じて、または住んでいる地域を通じて、現代に生きる私たちにも、大きな影響を及ぼしてきている、というわけです。

諸外国に比べてどうだとか、それがいい悪いという話ではなく、ただ日本に生まれ育った以上は、そういう影響力から逃れることはできない、ということなんでしょう。

というわけで、何がお伝えしたかったかというと、とにかく、日本は歴史的にも「呪術大国」なのだということ。それだけに、自由になっていくためには「呪術」の解除・解放は、とっても大事だよね、という話でした。

あ、なんだか、山幸彦や天武天皇のことを、すごくネガティブな存在のように思われたかもしれませんが、決してそういう意図ではありませんので。とにかく、それだけスケールが大きく偉大な存在だということで、受け止めていただければ幸いです。私は、けっこう好きですよ。

きょうも明るいほうへ  マモル