こんにちは、マモルです。
さて、伏見稲荷大社への参拝を終えると、もう午後3時すぎ。あと少しで日暮れだし、そろそろタイムリミットかなと思いつつ、もう1か所、伺います。
それがこちら、「東福寺」。
京都五山の一つとして栄えた、臨済宗の禅寺です。
実は、当初はまったく予定に入っていませんでしたし、あまり予備知識もなかったのですが、この日、朝の新幹線で京都に向かう道中、「東福寺」が、やたら主張してきたのですね。
たまたま自販機で買ったお茶の題字が、「東福寺」の方が書かれたものだったり。
新幹線の斜め前に座っていた方が読んでいた、京都観光のガイドブックの見開きページが、思いきり「東福寺」だったり。
やたらと目に飛び込んでくる京都の観光ポスターが、なぜか「東福寺」のものだったり。
「こりゃ、どうも、呼ばれてるのかな・・・」と思っていたら、実は、この「東福寺」が、「伏見稲荷大社」からJR京都駅に向かう道中にあることが判明しまして。
じゃあ、日暮れまであまり時間もないけど、とりあえず寄ってみるかと、参拝することにしたのです。
で、駅を降りてみると、びっくりしました。
「伏見稲荷大社」以上に、人、人、人。(写真だとわからないと思いますが)
全然知らなかったのですが、「東福寺」は、京都でも有数の「紅葉の名所」だったのですね。いや、お恥ずかしい。
本当は、有料の橋の上から庭園を眺めるのがいいんだそうですが、途中の道すがらでも普通に見られる分の景色が、こちら。
いや、なかなかでした。
でもまあ、私の場合は、庭園や紅葉に呼ばれているわけではないと思うので、さらっとスルー。
閉門が午後4時半ということで、あまり時間もないので、大急ぎで、「本堂」に向かいます。
ご本尊の、釈迦三尊像にご挨拶させていただきました。(写真は、中はNGなので、外から撮ったものです)
鎌倉時代の作ということで、なかなかの迫力。
でも、あんまりここでは感じるものがなく、続いて「三門」へ。室町時代につくられた、現存する禅寺の三門としては、日本最古のものだそうです。
同じく中は撮影禁止なのですが、こんな感じ(※写真は展示からお借りしました)。
釈迦如来様と、十六羅漢が祀られています。
すごいなー、とは思いましたが、ここでもあんまり、ピンとはこなかったんですよね。
で、一番自分が心惹かれたのが、こちら。
「東司(とうす)」。
何かと言うと・・・トイレです。
こちらは、日本最大最古の禅宗式のトイレの遺構だそうで、多くの修行僧が、一斉に用を足すことができることから、「百雪隠」とも呼ばれたそう。
中央通路を挟んで、左右両側に円筒形の壺が埋められています。
昔は人の排泄物も貴重な堆肥肥料として売買されていましたし、陰から「京野菜」を支えた存在だったらしいですよ。
ここを覗いていると、なんとなく、ここに出入りしていた過去世の自分がいるような気がして、「あー、この過去世回収に来させられたんだろうな」と思いました。
まあ、修行僧だったとすれば、「本堂」にも「三門」にも出入りはしていたんでしょうが、、、きっと何かしら、「東司」に思い入れがあるんでしょう。実は、僧侶ではなく、出入りの下肥業者だったのかもしれません(笑)。(※写真は展示からお借りしました)
そうこうしているうちに、あっとうまに閉門の時間となり、また紅葉を眺めながら、帰路に着きました。最後は、きれいなもので締められて、よかったです。
実は、このほかにも、またこの翌日にもいろいろ回っているのですが、あまりメジャーなところではないので、割愛させていただきますね。またご紹介できるタイミングがありましたら、あらためて。
「GO TO トラベル」の適用除外も始まり、なかなか人気の観光地への旅行も厳しくなってきましたが、やっぱり京都は、いいですね。まだ行きたいところもあるので、可能なら、年内にもう一度行きたいなあと、思ったりしております。もちろん、コロナ対策には十分留意しておりますので、ご安心くださいませ。
きょうも明るいほうへ マモル